55歳以上の出演者募集に「ハーイ!」と手を挙げたやる気満々のお二人!
「のべおか笑銀座」入団3年目の黒田吉郎さん(55・左)と2年目の那須清子さん(60・右)。お二人は、9月26日(金)27日(土)に行われる第3回みやざき演劇祭プロデュース公演 『白いおうむの百貨店』(作・藤井貴里彦、演出・実広健士)に出演予定。県内で活躍する役者達との共演で、刺激的な毎日を送っておられます。
■黒田吉郎さん(55)と那須清子さん(60)のプロフィール■
〜演劇を始めた理由〜
黒田さん 50歳を過ぎて、自分が活躍できる場が限られてくるのを感じました。仕事(果樹園経営)も、ひとおとりやった。子育ても終わった今、振り返ると、PTAや地域活動などで忙しかったあの頃の方が、居心地がよかったなと感じます。これまで、周囲の期待に応え、道を踏み外さないよう
「まじめな顔」して生きてきた。そんな自分を捨てて、もう一度、輝きたい。そこで、青年団で地芝居をやっていたイキイキとした自分を思い出し、再び演劇をやることに。
那須さん 小学生の頃から
変身願望があり、女優さんたちをみると
「いつか自分も」と夢見ていました。退職後は
「これまでできなかったことやりたい」と思っていた矢先に「
のべおか笑銀座」という劇団があることを知り、観に行こうと思ったけれど、仕事の都合でいけなかった。『じゃあ、入っちゃえ!』とオーデションに応募しました。芝居が好きで、自己表現にはちょっと自信があったからです。結果、合格。嬉しかったのですが、全員が受かったようで、がっかり(笑)
「のべおか笑銀座」第2回公演『命、愛して候』より
〜続けている理由〜
黒田さん 演出家・実広さんの人間性、深い洞察力からくる演出にハマったからだと思います。
[なぜ、わかるのか」誰にもみせてこなかった別の私を見抜いて、引き出してくれる。驚きました。それに、泣いたり、笑ったり、自分の演技で心を動かす人がいる。それがやりがいになるし、その人たちのために、次は「上達したな」といわれるような、
もっといい作品を創ろうという気になるからですね。
那須さん 演劇は、台本という平面から、演出によって
立体的に作品となっていく過程が面白い。ちょうど設計図から家が建つような感じかな。仕上がりを想像しながら、自分も一部だけどそこに参加していた、という充実感があります。他の趣味でも、それは感じるとは思うけど、演劇は
「人間が人間を演じる」こと。演技力は未熟な私ですが、人生経験は若い人に負けません。「こうすればどうだろう」演出家を前に演じてみせて、「ありえないよ」などとと言われたりしながらも、少しずづ確かなものになっていく、それがいいんですよね。
〜最近思うこと〜
黒田さん 果樹園でみかんを育てるのが仕事で、人間相手の演劇とは、全然違うと思っていました。ところが最近、みかんと演劇、「つながるところがあるな」と気づいたんです。一生懸命、こだわって育てたみかんは、
口で説明しなくても、味でわかる。演劇も一緒で、練習に来ない人がうまくやろうとしてもダメ。こだわって、一生懸命やれば、必ず、いい味になるし、人を感動させることもできるんです。
那須さん これまであくせく仕事(教師)し、外に目をやる機会がなかった。知らず知らずのうちに、自分を閉ざしていたかもしれません。ところが、演劇を始めて、
解放されたら「面白いもの」が見えてきました。60代、70代、明日は今日のようにいかないかもしれないけれど、生身の人間があがく、あがくことを楽しみながら生きていく、そのこと自体に意味のあること。好奇心さえ失わなければ、必ず出会いがあるし、それが生きる原動力になる。これからの人生、これまでの
何十倍も凝縮された時間にしたいと思っています。演劇はある意味、それを実現してくれるかな。
さて、そんな黒田さん、那須さんが出演する公演は
■公演情報■
みやざき演劇祭プロデュース公演 『白いおうむの百貨店』
(作・藤井貴里彦、演出・実広健士)
日時:9月26日(金)17:00開演
9月27日(土)14:00開演(開場は開演の30分前)
会場:メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場)演劇ホール
料金:大人前売2500円(当日3000円)
小〜高校生前売1000円(当日1500円)
おうむ百貨店は村の
小さな雑貨屋です。
おばあさんがひとりでやっています。
お菓子や花の種や洗剤など大抵のものは売っています。
現実とファンタジーとの間に、ぽつんと建ったこのお店、
やって来る不思議なお客さんたちは、
どこかなつかしく、恐ろしい。
店番を頼まれた千鶴子は・・・・・・。
(チラシより)
主催:みやざき演劇祭実行委員会
共催:財団法人宮崎県立芸術劇場 宮崎県公立文化施設協議会
詳しくは
「みやざき演劇祭2008」をご覧下さい。

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