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倉品淳子演出、福岡で話題を呼んだあの『よろぼし』が再演(東京)

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    山の手事情社の俳優・倉品淳子さんが
    構成・演出した『よろぼし』(原作・三島由紀夫)が、
    2008年12月21-23日、世田谷「松陰コモンズ」
    にて再演されました。

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    able1
    松陰コモンズは、ふだんケアハウスとして使用されている古民家です。観客は、前、左右
    から舞台を見ます。イントロはごく普通の母としての挨拶から


    初演は、同年4月に行われ、
    本サイト(←クリック)でも紹介。アクセスも多く、
    ある子を持つ40代の女性からは
    「気になる内容だった」という感想もいただきました。

    『よろぼし』は原作『弱法師』を倉品さんがクリエイティブに
    読み解き「母親と子の関係」に特化して構成されたもの。
    ひとことでいえば「産みの親と育ての親が
    調停で息子を取り合う」
    物語です。

    able2
    類稀なる美少年・俊徳役(息子)に、山の手事情社の俳優・浦弘毅さん。母親たちは無意識にも、抑えていた「女」を表出させます。

    母親が息子に執着するほど、孤独になっていく息子。
    その関係を断ち切ろうともがき、
    きつく冷たい言葉を投げつけるが、
    母は何度も立ち直り、一層の激しさをもって
    息子をとらえようとする。
    宿命的な哀しい関係が迫ってくる舞台でした。

    able3
    息子を離れてはどこにも行き場がない母たち

    シニアの役者さんたちは、前回以上に「過激」でした。
    舞台が東京の古民家であることも
    影響しているのかもしれません。が、一番の理由は
    息子役が、前回と変わったことでしょう
    倉品さんも「前回より大人に、ドライに演じてもらいました。
    そのほうがより哀しさが表現できる と思ったので」と
    おっしゃっていました。
    相手が変わるとこんなにも変わるのか、
    演劇とは人と人とが相互に関係してできるものだということを改めて感じました。

    able4
    テーブルの上を飛び跳ねたり、テーブルをひっくり返してわめいたりする母親。
    それでいて、手を差し伸べ守りたくなる少女の様でもありました。


    管理人は思います。母親は、自分の(母が思っている)愛情が
    子ども苦しめていることに無自覚だと。
    このときの観客の中でも、共感するのは、母ではなく、むしろ、
    大なり小なり「愛」という名の下の呪縛を感じている
    娘や息子たちではなかったろうかと思います。

    ですから、母親経験のあるシニアの役者さんであっても
    台本を読んで「あ、そうそう。そうなのよね」という具合に
    演じるわけには、いかなかったはずです。
    自分の潜在意識を掘り起こさねばならなかったでしょう。同時に、息子からみえる母の姿をもみえていなければならない。
    役者とは、その人になりきるだけでなく、
    同時に、一人の人間を全方向から理解し演じなければ
    ならないのだなとこの作品をみて思いました。

    奥が深いですね・・・。

    醜くも、哀しく、美しい。そんな複雑な内面を
    若手の女優さんが演じるのは難しいと思います。
    また、俳優業を何十年もやっている方の演技では、
    この生々しさ、観てはいけないものを観てしまったような感覚は、
    受けにくいように思います。

    作品の中で、シニアの役者さんは、取替え不可能な存在でした。

    able5
    後方の窓の外にはりつく母親の演出は、前回同様、迫力満点。
    しかし、寒かったでしょうね〜(2008.12)


    ここまで書くと深く重苦しいお芝居
    感じられるかもしれませんが、
    人間の本質が客観的にリアルな表現で描かれているので
    むしろ、コミカルでもあると思います。

    味わい深い、素晴らしい作品でした。
    また、どこかで再演されることを祈ります。


    これは、素晴らしい。
    もっとやってほしいという方、
    いずれかクリックよろしく

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    コメント
    管理者の承認待ちコメントです。
    • -
    • 2018/05/08 6:49 PM
    やっこさん。コメントありがとうございます。
    ちなみに、私の中学時代の親友が、
    やっこちゃんでした。

    この記事の3番目の写真の中のやっこさんの
    表情、素敵ですよ〜。リーダーシップがあって
    何でもてきぱきとこなす(たぶん)普段の
    やっこさんとは、また別の面があらわれていて。

    とても見応えがありました。

    「よろぼし」ぜひ続けてくださいね。
    背中を押し続けたいと思います。
    また、ご連絡いたします。皆様によろしく。
    朝日さん、4月の公演に続いて、私たちの公演をご紹介くださいまして、ありがとうございます。
    深い洞察力で、鋭く、この芝居の本質をついた記事を書いていただき、嬉しいです。しかも、温かいまなざしが感じられて、さぁ、これからもがんばるぞ!と背中を押された思いです。(やっこ)
    • 堤 泰子
    • 2009/01/23 5:30 PM
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