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【東京】楽塾、創立15周年記念公演『十二夜』をみてきました

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    「歌って踊って恋をする」がメインテーマの中高年劇団「楽塾」。GWに創立15周年記念公演『十二夜』(原作:ウィリアム・シェイクスピア、作・演出:流山児祥)を「座・高円寺2」(300席弱)にて観劇しました。2006年、2008年(番外編)に続く3度目の上演です。ミュージカル仕立てですが、歌舞伎あり、狂言あり、宝塚歌劇あり、音楽も、演歌に、マンボ、宝塚唱歌、カンツォーネまで・・・しかも今回は、鶴屋南北の『四谷怪談』の濡れ場というおまけ付き。これだけいろんな表現が満載なのにも関わらず、まったく違和感を感じさせないのは、楽塾の包容力のでしょうか。

    物語は、原作の登場人物をそのまま、室町時代に移し、小笠原左大臣、時姫、乱丸(実は雪姫)による恋の三角関係を中心に描かれます。左大臣は、兄を亡くし沈んでいる最愛の人、時姫を元気づけようと小姓・乱丸を時姫の屋敷に送りますが、乱丸は実は、身を守るために男装した女。しかも、左大臣への愛を隠して仕えています。一方、時姫は、愛されている左大臣ではなく、使いの乱丸に、女と知らず一目惚れ。「どうしちゃったの?」と心を乱す時姫の一言から、おもしろくなってきます。

    時姫の叔父・景虎の仲間で 時姫にぞっこんで頭の弱い綾小路飛麻呂役を演じたのが、楽塾最高齢にして最高キュートな小森昌子さん。ハイスピードで展開する中、アニメの主人公のような高周波数の声に癒されたファンも多いはず。乱丸との決闘シーンやまるで“ミニ楽塾”のようにハチャメチャな道化たちのにぎやかしで、屋敷の中は大さわぎ。


    景虎(いそちゆきさん)と時姫(桐原三枝さん)、

    綾小路飛麻呂(小森昌子さん)

    道化のヤン坊(西川みち子さん)とニン坊(阪口美由紀さん)

    大笑いしたのは、執事・丸井三太夫がだまされるシーン。時姫の叔父・景虎役のいそちゆきさん、酔っぱらいの演技はあの志村けんさんを超える豪快さです。景虎とグルの腰元・魔矢を演じた杉山智子さんは、景虎とは対照的に、なめらかな口調としぐさで悪だくみ。そして、・魔矢が書いた偽の恋文を、時姫が自分に宛てたものだと勘違いし、時姫がのぞむウコン色の全身ギラギラ衣装で現れた三太夫を演じたのは、めぐろあやさん。恋文を読む前後でまったく違う、おっさんの気持ちの変化を見事に演じ分けます。雪姫の双子の兄(だけど全く似ていない)雪之丞と雪之丞を助ける蜂須賀鮫蔵のやりとりも、見応えのある、そして笑えるシーン。ここだけひと芝居つくれそうです。あらためて楽塾には、個性的な役者揃いだと実感しました。

    慌てる、うろたえる、思いつめる、過剰な自意識、勘違い・・・恋をすると人は、かくも美しく、愚かで、滑稽なのか。それでいて、憎めない。それを、いくつもの恋を経てきた(!)、ふつうの中高年女性が、まじめにおかしく演じている姿がおいしいし、役からはみ出す、役者個々のリアルがみえれば、二度おいしい気分になります。舞台いっぱいに、恋の花が咲く様子は、いつもの芝居が「ジェットコースター」ならば、今回は「ノンストップの打ち上げ花火」のように華やかで、大人たちの可愛らしさにあふれていました。



    創立15周年おめでとうございます。
    挿入歌ではないけれど、「今日こそ喜び、今日こそ笑う、明日のことなどわからない♪」を地で行く女優のみなさん。
    ぜひ、メイクなしで、今を超える凄みが出せるようになるまで続けて欲しいものです。


    なお、楽塾の劇団員の募集はしていませんが、楽塾を主宰する流山児祥さんのワークショップは不定期でされているので
    ぜひ参加してみてください。コチラをクリック

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